漫才の話
唐突だが、漫才という、私の大好きなものの話をしたい。
現実逃避の一環だけど、熱く語ろうと思う。
さて、読んでくれる人は漫才を好きなのだろうか。
私は大阪に生まれ、テレビで毎週末「吉本新喜劇」という、爆笑必至の喜劇を見ることが出来た。中学以降、見る時間はなくなってしまったけど、あれが私のお笑いの入口だったと思う。
それ以外にも、笑点や、盆正月の漫才特番がきっかけで、私はたくさんの素晴らしい漫才に触れてきた。
おかげで、昨日とんでもなく塞ぎ込んで泣きじゃくったのにも関わらず、今笑えている。
漫才の中でも、最近はショートコントがめちゃくちゃ多い気がしている。個人的には「東京03」のコントがめちゃくちゃ好きだ。あと「笑い飯」(コントと言っていいのかわからない、というか笑い飯は笑い飯というジャンルのような気がする)も好き。
でも個人的にはこれらは、昔からある王道の漫才ではなくて、新しい漫才なのかなと思っている。
少し前に調べたところ、「ウッチャンナンチャン」がコントというものを生み出したらしく、そう考えるとやはり新しい。私は南原さんと内村さんを番組司会でしか見たことがないが、彼らがそれだけ面白かったんだろうと思うと、もうちょっと早く生まれたかった気もする。
そんなわけでコントは比較的新しいのだが、私は古い方もめちゃくちゃ好きだ。
言わずと知れた「NONSTYLE」(漫才なのかコントなのか決めきれない)や「オードリー」などはその筆頭かなと思っているのだが、私の最推しは彼らではない。彼らもめちゃくちゃ好きだけど。
私の中で一番なのは「海原やすよともこ」である。
海原やすよともこ、をみなさんご存知だろうか。
2人は私の中で、漫才ってこれだ!と思う漫才をしてくれる、最高の漫才師。
一時期、Twitterでやすとものすごいところ見てくれ!みたいな動画が出回った時も、そのプロの技に感嘆したものだ。
海原やすよ/ともこ M -1 2018!!! - YouTube
一瞬で、赤ちゃんの鳴き声を笑いに変え、お母さんを気遣い、そしてあっという間に漫才に流れを戻す様は、「神か?」と思うほど。
主に大阪と東京の比較や、そのほか定番のネタを盛り込みつつ、その時々の流行を取り入れながらも、延々と喋りだけで笑いを生むその所業は、本当にすごい。
しかし、やすともの凄さ、面白さは漫才という本業に留まらない。
大阪テレビを見れる方は知っているかもしれない。日曜午後に「やすとものどこいこ!?」(以外、略称どこいこ)をやっている。
大阪にいる大抵の主婦は知っている。
どこいこは、パーソナリティのやすよとともこが毎回ゲスト(よしもとの芸人やジャニーズ、韓国アイドルなど)と一緒に、関西圏(たまに出張版で東京や海外)のデパートやショッピングモールで、ただひたすらに買い物をする番組。
ひたすらに買い物をするだけなのだが、実はめちゃくちゃすごい情報番組なのだ。
主婦やOL、一人暮らしの人にはありがたい、日々の作業における便利グッズの紹介が、役に立ちまくるものばかり。
買い物も、ゲストの日用品の買い足しや、服のコーディネートなど毎週様々で、しかも毎回、とんでもない量を買う。すごい。絶対一回見て欲しい。
しかし、見どころはそこではない。
いや、十分それも見どころだが、一番すごいのは違う。
一番は、やすとものトークの上手さ、おもしろさだ。
あれは半端ない。
一見ただグダグダ喋ってるように見えるのだが。
必ずオチが存在するし、たまに偶然が大爆笑を引き起こしたりする。
女子高生でもこんなことにはならんだろ、というくらい出演者全員で笑っていて、視聴者まで笑ってしまうことも多々ある。
めちゃくちゃに面白い。
一回見て欲しい。頼む、見てくれ。
公式のホームページはこれ。
推奨したくないけど、YouTubeにも落ちてるかもしれない。
とりあえず、やすともは最高に面白い漫才師さんだと思う。
漫才って面白いよね、と言いたかっただけなのに、なんでこうなったっけ…?
やすともの宣伝みたいになったが、漫才が私を支えてくれている、という事実を書き残しておきたかった。
ほかにもたくさん、「テンダラー」や「中川家」、「博多華丸大吉」など、ハチャメチャに面白い漫才師さんがいらっしゃるので、よければ漫才番組をちらっと見てほしい。
未来で落ち込んだ時にこの記事が、私の支えになることを、そしてたまたまこの記事を読んだ人が漫才にどハマりすること願っている。