映画の話
グレイテストショーマンを観てきたので、この興奮と感動とが綯い交ぜになった状態で、どうにか感想を書こうと思う。
私のTwitterをご覧の方は、「感想書けない!」という呟きをご覧になったかもしれない。
うまく映画の内容をまとめてからでないと、話してはいけないのでは、と思っていた。
しかし、自分の過去の記事を振り返っているうちに、「なんだ、感情をそのままぶつければいいんだ。上手くやろうなんて考えても無駄だ。」ということに気づいたので、以降は熱く語るだけとなる。
私のブログなのでね。自由だよね。
さて、まずグレイテストショーマンという作品に関して、自分が度肝を抜かれたのは、画の美しさだ。
実はこれは最近の映画では注力されがちな部分だが、この映画は昨今のものでも群を抜いている、と思う。
画の美しさ、と言ってもそれはクオリティだけに由来するような、単純なものではない。
画面の中に何人いて、衣装はどんな色で、対称性がどのように作られていて、人物がどっちからどっちに向かうのか、そういう様々なものに起因するものだ。
シン・ゴジラを見た時も同様の感触だったことを思い出す。
個人的には、この作品においては細部へのこだわりがすごいと思っていて、それが華やかさと素朴さの対比や、貧富の差をはっきりと観客に見せつけている、と感じた。
次が音楽。
単なるミュージカル映画、と言い切るには惜しい気さえする歌声の美しさ。
正直、俳優とかハリウッドとかいう方面には明るくない。主演のヒュー・ジャックマンがウルヴァリンの人だということも、家でパンフレットを見て知ったくらいだ。
だから、劇団四季とかそういう、生のミュージカルには勝てないのでは?と思ったりもしていた。
でも杞憂だった。ほんと。
正直、ハリウッドで予算が莫大だからできることだな、と思ったりもしたが、楽器から何からすべてがハイレベルだった。
ジェニー・リンドという役に関してはオペラ部分のみスタント(?)を使用したようだが、それ以外はみな本人が歌っている、と知った時の驚きは計り知れない。
嘘だろ、ヒュー・ジャックマンおまえ!こんなに歌上手くてダンスまで出来たら神じゃん…。
恐るべしヒュー・ジャックマン。
しかし恐るべきは彼だけでなく、妻やサーカスのメンバー達、それぞれがとんでもない歌唱力を持ち合わせていた。
本当、プロってすごい。私も歌が好きだからああなりたいけど、なんかすごすぎて無理だ!ってなるくらいすごい。
だからサントラを買ってくれ。日本語訳付きだし。
最後はダンス。
マジで美人。そんでダンスがちょーうまい。正直、この人のダンスを見るために映画を見に行ってもいいと思うくらい。
最初、空中ブランコと聞いて、ふーんなるほど美人だな〜くらいに思っていたら。
彼女が恋に落ち、そして自分から恋を終わらせようとするシーンで、とんでもないパフォーマンスが待っていた。
おま、ロープて!!!!!待って!!!!
調べたらエアリアル、というみたい。エアリアルロープ?という表現があるのかは分からないんだけど、とりあえずロープと己を自在に操りながら、空中を舞う、彼女の姿は、美しさとしなやかさを全身を使って表現するかのようで。
いや、もうほんと綺麗なのよ。綺麗すぎてビビるくらい。
しかも、めちゃくちゃカッコイイ。素敵なんだ〜本当に。
少ししかしらないけど、大技じゃなかったかこれ??みたいなのもあった。ゼンデイヤさんの、練習具合が分かる、とんでもない出来上がりだった。
こんなに書いたけど、彼女のはダンス、というには少し誤りがあるかもしれない。
けど、ダンスがすごい、というのは彼女に限らず。
ミュージカル映画であり、題材がショーであるので、ショーの出演者はみな踊っているし、絶望のふちに立っている時も、嬉しくて有頂天になっている時も歌い踊る。
つまり半分くらいは踊っている。
しかも完璧に。
こちらが踊り出したくなるほど、楽しく踊る。
めちゃくちゃカッコイイ。
そんなわけで、全部最高なグレイテストショーマン、要所要所で泣き、計7回は確実に泣きました。アイメイクしてなくて良かった。
This is meとかめちゃくちゃ自分を肯定できる名曲だった。
個人的な話をすれば、受験関連でかなり絶望を味わったので、生きてさえいればいい!っていう強いメッセージを受け取って、ボロボロ涙が出たし。
生きてていいんだ〜って。嬉しかった。
制作側もそれは意図してるみたいで(パンフレットより)、この作品の魅力として「どんな人間にも己を愛することを否定しない」主人公バーナムの行動が挙げられていた。
自分を大切にするのが苦手だな、と最近気づいた私としてはとても心に来る、良い作品だったのだと思う。
よかった、見れて。
もしここまで読んで見たくなったら是非、劇場へ!あの音楽は映画館で見ないと損だから!
というわけで感想は以上。
次は一緒に見に行ってくれたあの子の話を書こう。