今日は何を歌う

日記のようなもの。

プライバシーの話

 

別に病んでないので、題名は特に気にしないで欲しい。ただ、現在進行形でお腹が痛いので、ちょっと口は悪くなるかもしれない。

 

私の友達の話をしよう。

1人、とてもポジティブで元気な、恋人持ちの女友達がいる。今年はクラスが同じで、何なら2回の席替えで、どちらも近くで、今も近い。その子は国公立の医学部を目指していて、私なんかよりずっと努力している、すごい子だ。尊敬できるいい友達だと思っている。

そんな彼女とは6年の付き合いになるが、今でも慣れないことがある。

なんというか、こう、すごくオープンなんだ。

聞けば一人っ子で、社交的なお母さんについて行っていたら、知らないうちに社交的になったらしい。壁は多少はあるのだろうし、嫌いな子もいるらしいけど、表には絶対出さないし、仲良くなったらほぼ全てがさらけ出す。いや、全てさらけ出しているように見えるだけ、なのかもしれないけど。

それで、まあ、私にはできないと思うこと (諦めているとか、やろうとしていないことではなく) を当たり前のように彼女がやっていたりするんだけど、そのひとつとして、最近よく、イナバウワーみたいに、椅子に座ったまま、反り返って斜め後ろの私を見てくることがあって、それでそのまま私とおしゃべりをしたりする。

その時、見たくなくても見えてしまうのが、口の中だ。

もうめっちゃ見える。歯医者になったのかと思うくらい喉まで見える。

 

口の中は私にとって、結構プライベート(?)な場所。自分と家族と、歯医者さんと恋人(いないけど)くらいしか見ないから。

要は、人に見せたいとは思わないわけで。

だからこう、見ている自分が罪悪感を覚えたりするんだけど。

それを本人に伝えたら、大笑いして、プライバシー!?? そんなん思ったことない(笑)、と言われた。

周囲も結構、マジで!?みたいな反応ばっかりで、自分が変だって感じになってしまい。

 

別に変だって思われたから、それを愚痴りに来たわけじゃないんだけどね。

 

何となく、久しぶりに、「普通なんてものはこの世に存在しない」ということを感じた。

辞書で調べた訳では無いけど、“普通” という字を見ると、多くが認めていて、多くに通じること、なのかなとか思う。で、人はいつでも「自分は世間一般と同じである」と考えがちで、特に日本はそういうことが多いと思う。民族が、ほぼひとつだから。アイヌの人たちとか琉球の人たちを数えていないことは現代を考えているので、許してほしい。

しかも、多数決がまかり通っているからか、「普通=大衆一般=正義」みたいなことがいつどこでも起こるし、そういうのがいじめを引き起こしたりもする。

別に、「だから多数決は良くない!」って主張をしたい訳では無い。そんな主張するのは、今起こっていることの裏返しでしかない。

インターネットの発展で、好きな人とだけでも付き合える時代だから、嫌なものは消す、なんてことはよく起こるし、する人も多いと思う。もちろん、自分の持ち物なら、捨てるも使うも自由だ。

でも相手が、人間だったり、他人の所有物だったりしたらそうはいかない。インターネットは“ブロック”という便利な機能がある場合も多いけれど、現実世界にそんなものは無い。

嫌でも付き合わなければいけない、ということは往々にして起こる。嫌いな奴でも、話さなければ成り立たないこともある。

 

果たして、最近の政治家とか、報道機関とか、ツイッタラーとか、そういうよくブチ切れるような人達は、それを分かっているのかな、とよく思う。

だから、私の友達の対応は、すごいなと思うし、笑って流すってありがたいなと、思ったんだ。

 

 

なんか書き散らかしてしまったけど、誰かがこれを見て、ああそうだなって思ってくれたらいいな。

よく分からなくても、理解できないことでも、相手の好きなものを汚さないとか、相手を嫌な気持ちにさせない、そんな考えをみんなが持てたらいい。

 

綺麗事と言われればそれまでだけど、目標として頑張りたいな。

 

 

今日の歌  TOKIOの『宙船』